2023年07月01日
フローリングがベタベタする? それ、雑菌です。
こんにちは、まつだ工務店の松田です。
いよいよ暑くなってきましたね。
夏は体力勝負。しっかり食べて、しっかり水分をとって、暑さに負けない体づくりを心がけましょう!
こう暑いと、身に着けるものは1枚でも減らしたい。
家の中でも、できれば裸足で過ごしたいものですが、素足で床の上を歩いていると、なんとなくフローリングがベタベタして感じることはありませんか?
そもそも足の裏というのは汗腺(汗を分泌する腺)の密集した場所で、手のひらや脇と並んで汗をかきやすい部位のひとつなんです。
フローリングがベタベタする原因は、この足裏から出る汗や皮脂。そして、汗や皮脂による汚れをエサに繁殖する雑菌たち。
リビングの床が雑菌の温床になっているなんて。想像すると、ちょっとゾッとしてしまいますね。(^^;
対策としては小まめに床の水拭きをすることですが、根本的な解決を図るのであれば、合板のフローリングではなく無垢の床材を使うという手もありますよ。
森林で育った生木は、ときに地面から水を吸い、あるときは水を蒸発させて、森林内の湿度を一定に保つという役割を担っています。
伐採され、加工され、建材となったあとも、そんな無垢の調湿作用は機能し続けます。
つまり、無垢の床なら足裏の余計な水分を吸収してくれる。
だから、汗をかきやすい夏でも足裏がベタつくことなく、サラッと快適に過ごすことができるんですね。
もちろん、床が湿気を吸うからといって、絶対に床が汚れないし、菌が繁殖しないとは限りません。
実は、無垢材には調湿作用のほかにも、室内の衛生に寄与する特性があるんです。
それは、木材がもつ抗菌作用。
木材には、菌やほかの生物から身を守るための、フィトンチッドという抗菌・防虫作用のある物質が含まれています。
フィトンチッドのなかでも、代表的なのがヒノキチオール。
名前はヒノキチオールですが、ヒノキに含まれているわけではなく、青森ヒバなどに含まれているそうです。
ヒノキチオールには強力な殺菌・抗菌効果があるだけでなく、消炎作用や細胞を活性化させる働きもあるのだとか。
樹種によって成分や含有量は異なるものの、木材になんらかのフィトンチッドが含まれていること、その効果が無垢材として加工されたあとも変わらないという点に関しては、樹種を問わず共通です。
伐採され、加工されてもなお生きている無垢の木で、夏でも快適かつ衛生的な室内空間を実現しましょう!