2025年02月22日
省エネ基準の適合義務化で、暮らしはどう変わる?
こんにちは、まつだ工務店の松田です。
この4月から、住宅の省エネ基準適合が義務化されます。それによって、これから家を建てる皆さんにどのような影響があるのか。家づくりや今後の暮らしがどう変わるのか。
今日は、そんな話しをしたいと思います。
注文住宅を建てるうえでの変化

これまで省エネ基準は努力義務に過ぎませんでした。だから、省エネ基準に適合しない、昭和と同じような性能レベルの家を建てている住宅会社も結構ありました。そういう会社では、今後、断熱材を増量したり、高性能なサッシを採用したりという対応が必要となるため、建築コストの上昇が予想されます。
一方、早くから省エネ基準に対応していた住宅会社にとっては、何の変化もありません。
まつだ工務店も、今回義務化される基準をはるかに上回る『HEAT20』G1~G2グレードを標準仕様としているため、4月以降もこれまでと変わらない家づくりを続けていくだけです。
お客さまの視点でいうと、今までは何も知らずに性能の低い家を建てていた方もいらっしゃるでしょうから、そういう意味では「黙っていても省エネ住宅が建つ」というメリットはあるかもしれません。
省エネ基準で暮らしは変わる?

それでは、省エネ基準が義務化されることで、人々の暮らしはどう変わるのでしょうか。
「黙っていても省エネ住宅が建つ」とは説明したものの、省エネ基準レベルの家が『高性能』といえるかどうかというと、ちょっと微妙な気がします。
省エネ基準レベルの断熱性能では、大阪の冬の朝など室温が8℃程度まで下がることもあります。これは、大阪の冬の平均気温とほぼ同じ。とてもじゃないけど、「冬でも暖かい」とは言えません。
その点、『HEAT20』G1~G2グレードの家なら、省エネ基準の家よりも室温が約2~5℃ほど高くなります。
2~5℃の温度差は体感的にもかなり違いますから、「朝、布団から出るのがつらい」「暖房の効いた部屋から出たくない」ということもなくなりそうですね。

今回義務化される省エネ基準は、世界的に見ればまだまだ低い水準にとどまっています。そのため、国は2030年を目処にZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準の義務化を予定しています。
つまり、より高い省エネ性能が求められる時代が、すぐそこまで来ているのです。
省エネ基準を満たしているからと、それだけで満足してしまうのはもったいない。暖かな冬の暮らしは、家族の健康と幸せに直結します。住宅会社選びの際は、ぜひ断熱性能の違いにも目を向けてみてください。