2025年03月22日
素足で歩ける、ペタンと座れる、無垢フローリング
こんにちは、まつだ工務店の松田です。
まだまだ朝晩冷え込みますね。
足元の冷えにも悩まされますが、皆さんはご自宅でスリッパを履く派ですか? 履かない派ですか?
よく「無垢フローリングは温かみがある」などと言われますが、無垢の床だと冬場、素足で歩いたり座ったりしても冷たくないのでしょうか?

結論から申し上げると、無垢の床であっても冷たいと感じることはあります。しかし、一般的な合板のフローリングとは大きく違う点があって、それが何かというと“蓄熱性”。
多孔質な無垢フローリングは、部屋を暖房で温めると、ゆっくりとその熱を蓄えていきます。だから、最初はひんやりと冷たかった床も、暖房を入れてしばらくすると素足で歩いても、女性がスカートのまま床に座っても「ひやっ」としない程度に暖かさを帯びてきます。
そして、もう一つ重要なのが暖房を止めたあと。室内が冷えてくると、今度は無垢材が蓄えた熱をゆっくりと放出し始めます。だから、床面のほんのりとした温かさは、暖房を止めたあともしばらく続きます。
つまり、「温かみがある」というのは無垢の見た目や質感のことばかりでなく、実際の「温かさ」も示唆しているというわけです。
この“蓄熱”という要素は、快適な住まいづくりにおいて非常に重要です。
蓄熱性の高い素材は、それだけ熱容量が大きいということです。熱容量の大きな素材を使えば、住宅全体の熱容量が大きくなり、外気温の変化に対して室内温度が変動しにくくなります。だから、夏場は日射による急激な室温上昇を抑え、冬場は室内の暖かさをしっかりとキャッチして逃がさない。

無垢フローリングは見た目の美しさだけでなく、触れる心地よさ、そして住まい全体の快適性にも大きく貢献します。冬も、そして夏も、家族が素足で気持ちよく過ごせる家。
スリッパが苦手な方ほど、日常生活に取り入れてみることをおすすめいたします。