まつだ工務店の社長ブログ

2024年12月21日

中山美穂さんとヒートショックについて思うこと

こんにちは、まつだ工務店の松田です。

今月、歌手で女優の中山美穂さんがお亡くなりになりました。今の40代、50代の方のなかには、中山美穂さんのファンだったという方もたくさんいらっしゃるはずです。突然のことに驚かれた人も多いでしょう。
私自身、デビュー当時からずっと彼女の活躍を見てきましたから、今回のニュースには非常に驚き、ショックを受けました。中山美穂さんとは同い年ということもあり、とても他人事とは思えません。

死因は不明ですが、時期が時期であること、亡くなったのが浴室だったこともあり、「ヒートショックではないか」という話が飛び交いました。

実際のところはわかりませんが、浴槽内での事故死は交通事故による死亡者の2倍といわれるほど、ヒートショックは危険な疾患です。
もちろん、入浴中の事故すべてがヒートショックを起因としたものではないかもしれませんが、冬場に浴室内での事故が増加するという点を見ると、用心するに越したことはありません。

ご存じない方のために説明すると、急激な気温の変化によって血圧が大きく上下することにより、心筋梗塞や脳梗塞といった疾患を引き起こすことをヒートショックといいます。
入浴のため暖かいリビングから脱衣室や浴室などの寒い場所へ移動したり、その状態から温かいお湯に浸かったりすることで、ヒートショックを引き起こします。

高齢者に多いといわれていますが、ヒートショックは誰にでも起こり得る疾患です。40代、50代でも発症する可能性があるということは、家を建てて10数年で事故が起きるリスクを秘めているということです。
暖かい場所と寒い場所を行き来することで、ヒートショックの症状は起きていなくても心臓に負担がかかっている可能性も十分考えられます。結果として、それが家族の寿命を縮めることにもつながっているかもしれません。

これを解決するいちばんの方法は、脱衣室を暖めておくこと。
小さなヒーターを置いておくだけでもいいので、入浴前に少しでも脱衣室を暖めておきましょう。
理想は、家全体の温度差をできるだけ小さくすることですね。ヒートショックは必ずしも浴室だけで起きるものではありません。トイレや玄関、廊下でも起こり得るのです。

これから家を建てる方は健康的なリスクも踏まえ、できるだけ温度差の少ない家を建ててください。ただ断熱性を高めるだけではなく、できるだけ隙間を小さくして空気の出入りをなくした気密性の高い家、魔法瓶のように“冷めにくい”家がヒートショック対策に効果的です。
寒さを我慢しないのが、今の家の当たり前

「家を建てて間もないから、新築はちょっと」という方には、断熱リフォームがおすすめです。
断熱リフォームで健康で快適な暮らしへ
省エネ改修を対象とした補助金もありますから、冬が寒いとお困りの方はお早めにご相談ください。