2024年08月24日
ずっと飽きない空間のつくり方
こんにちは、まつだ工務店の松田です。
「ずっと飽きない家」
言葉にすると難しそうに思えますが、実はそんなに複雑な話ではありません。
デザインの基本は“シンプルイズベスト”。家に限らず、派手な装飾よりもすっきりとしたデザインの方が飽きにくいといわれています。
ただし、あまりにもシンプルすぎると味気なく感じることもありますよね。そこで効果的なのが、適度な『変化』を取り入れることです。
たとえば、リビングの壁のどこか一面にアクセントカラーを入れてみる。
LDKなら、一般的にはテレビの背面かキッチンの壁にアクセントを入れることが多いですね。ニッチのなかにさりげなく、というのもよく使う手法です。
くすみのあるグレーや深みのあるブルーなどを取り入れると、北欧っぽい落ち着いた雰囲気に。
壁ではなく、建具をアクセントにする方法もあります。白い壁に濃い色のドアを合わせれば、それだけで空間がシュっと引き締まりますよ。
変化といえば、空間に立体的な変化をつけるのも有効です。『折り上げ天井』とか『折り下げ天井』って、聞いたことありますか?
天井の高さに変化をつけ、なおかつその部分だけ木目にしてみると、同じ部屋でも雰囲気が一気に垢抜けます。
リビングの一部を小上がりにしたり、ダウンフロアにしたりと、床面の高さに変化をつけるのもメリハリが出ていいですね。
開口部の垂れ壁を三角壁やアール壁にしたデザインも、最近人気があるようです。
さらに、素材選びも重要な要素。無垢の板やアイアン、真鍮、タイルなど、さまざまな素材をうまく組み合わせることで、シンプルななかにも個性が光る空間ができ上がります。
キッチンや洗面台の水がかり部分に、おしゃれなモザイクタイルを。階段の手すりにはアイアンを。
そんな感じで、素材の味をさりげなく活かすのがコツ。
大切なのは、細部へのこだわり。全体はシンプルに保ちながら、ところどころに遊び心を付加する。
そういった手法を用いることで、長く愛着の持てる我が家をデザインできますよ。^^